2019-08-29 プールサイドにて 君はまた水の中からその瞳を浮かび上がらせる 水面はゆれる 波形はとまらなく とめどない 僕は空から焼夷弾でも降ってこないかと目を閉じる 目を閉じれば真っ暗闇から揺れ上がってくる 緑色の閃光が蠢いている 目を開ける 躰に酸素がまとわりついている つまさきが重力に縛り付けられている 生きている、生きている、生きている プールサイドは僕だけで 気がつけば日が暮れていた こまかくなった君を想った 明日僕は海へ行くだろう