2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧
叩けよ 扉 さらば開かれん 叩けよ 扉 燃え盛る男 叩けよ 扉 後悔が裏で待つ 叩けよ 扉 打ち壊された子供 開けよ 扉 閉じた夏の日 開けよ 扉 掴めぬ陽炎 開けよ 扉 海水に沈んだ女 開けよ 扉 殴打の果て
首括った女 夜毎這い回る夢の中 あれから何年経った 俺に心中を畏み畏み 申し立てるが俺は幾度なく 断る複製動画のように 所詮優しさに己の鼓動を 差し出す人間では無い 共存など出来るもんか花のよう 救えず萎れて行く彼女の幽霊に手を 合わせるなり我神か…
情念煙を描き螺旋と落下す 黄昏垣間見えるは蚕の記憶 燃える合成樹脂有害の薫香 群青濡れ広がる夕闇に孤愁 孵化する四季青春との惜別 戦場の白き手帳彼歯で嚼む 茜射す混凝土影踏みの都会 啼く鴉急げと我等に告げる
自分だけ世界の最果てにある電波塔に一人閉じ籠って 一人でラジオを放送している気持ちになる 私だけ世界中のあらゆる人と話せていないような そんな妄想に襲われる時がある 私以外の人間が違う言語を話していたと言われたとしても そんなに疑わないくらいの…
意味がないのに辛いのか 意味がないことが辛いのか 意味を求められることが辛いのか
完璧な大人になれなくていいし、青春は感じ切れる哀しみや怒りを瞬間全力で燃やす時期だとぼんやり思う。対岸の火事のように今はぼやけて見えるものだけど、背中に少女時代の炎を小さく背負って絵を描いたり日記をつけたりして暮らしている。 確かに幸せにな…