code of Morse
Ripples of words
-My memories is trying to break up with the world of losted God.

2019-01-01から1年間の記事一覧

安酒ならばホワイトホースを

安酒ならばホワイトホースをフォアローゼスなんてアマニタ・パンセリナだしなんの物語もない、ただ酔う為の酒。その中でまだイケるものといえば、このスコッチくらいしか私は知らない。ポケットに死を入れて、人に頭下げてIQOS。毒づく間も無く朝日が登って…

別れよう

そして私は手榴弾の紐を引く いつもの喫茶店で君は驚いた顔をする 理由は作ってあるから大丈夫 大好きだった喫茶店 音を立てて壊れて行くいつもの席とガラスの窓 照明がやたら優しい 君の顔は熱風で溶けて行く 私が放った爆弾 私が作った爆弾

プールサイドにて

君はまた水の中からその瞳を浮かび上がらせる 水面はゆれる 波形はとまらなく とめどない 僕は空から焼夷弾でも降ってこないかと目を閉じる 目を閉じれば真っ暗闇から揺れ上がってくる 緑色の閃光が蠢いている 目を開ける 躰に酸素がまとわりついている つま…

擦り抜けた水蒸気

ほしかったものをやっと手に入れたんだと思う。けど、多分わたしはほしかったものを忘れたとも思う。いくら希望を持とうと努力しようが、もはや持続しない。人が手を差し伸べてくれても無気力になって最悪なことをしたり、自分でも自分がコントロール出来な…

埋葬記録

香水を初めて売った。20歳の頃成人の記念に買ったセルジュルタンスの「修道女」。身体にも合わなくなったし、私にはもう必要ないと思った。記憶の保存瓶として買う香水をお金に変えることは記憶を売るみたいなものだ。昔何かで観た、記憶が売れる世界があれ…

空気の剥がれる地点

私を泣かした奴が幸せになって、 愛の定義を捨てた私は思わず放火でもしてぇなあ などととぼんやりと思いつつ待ち合わせに来た恋人の顔が何故か満面の笑みで可愛かったので 私も誰かの恨みをかってるかもしれないから さっさと心で忘れたフリしないとと思っ…

正なる王座

殺したい人間を全員間違っていると言い放ちその発言が力を持つくらい地位と実力のある人間にならないと間違っているもの達に間違っている者にされる。正しさは力が無いと意味がない。力があるものだけが正しさを決められる。

砂鉄のマットレスは沈む

あらゆる記憶が点滅しているように思えた 暴力を振るわれたこと 存在を否定されたこと ばかのふりをしたこと それももう、いいと思えた。 もう良い フラッシュバックで砂鉄をかき集めた 磁力を失う その繰り返し 生きているなんてそのくらいのことなんだから…

丘と海

遠くまで来た、今のこの幸せを嚙みしめようと 遠くまで来た、海を見て高級そうなお茶を淹れる 中国語は解らない 言葉が解らないのは心地いい 中国語は解らない 言葉が通じ合うのは私たちだけ 世界の最果てまで 愛するという約束は波風に溶けて消えていく 忘…

配管工

意識の外壁を塗り変えても、感情の配管を変えることは難しい。

本当のことが言えるとき

本当のことが言えるとき ー 理不尽な暴力を描いた映像を 頭に叩きこむとき。 死刑囚の残存時間の焼き直しを 目撃したとき。 違う血の噴出す 思春期の暗闇に出会ったとき。 ありもしない事を 空中に罵倒する狂人を見たとき。 心臓の真横を 銃弾 がすり抜けて…