2018-08-22 献花 首括った女 夜毎這い回る夢の中 あれから何年経った 俺に心中を畏み畏み 申し立てるが俺は幾度なく 断る複製動画のように 所詮優しさに己の鼓動を 差し出す人間では無い 共存など出来るもんか花のよう 救えず萎れて行く彼女の幽霊に手を 合わせるなり我神から背負った原罪だという 泣きも笑いもしなかった 罪など無いのだ お前にも俺にも罪など お前の罪はお前自身に行った殺人 俺は自分を洗う見窄らしさを笑いながら 差し出された罪状 墓の前に一輪挿した。