2018-06-28 RU-486 たしかにここに存在した事 無かったことにしないで、と 子どもたちとおそろいの声帯を与えられていたなら、僕は今すぐ泣き出した。叫んだ。ただそれを許さない程目の前の波はゆらぎを繰り返しただ眩しかった。差し込む夕暮れを反射する水しぶきに意識を同調させると、死も生も僕には平行に連なる停止と始動におもえた。