2018-06-28 郷愁 10代はとにかく想像した、つまらない田園風景が憎らしかった 目に見える風景が、人が、総て燃えてしまうことを想像して心を安堵させた 架空の銃の引き金を引き、想像の中で何度も人を殺した そうする事で自分を慰めた 当時の日記にはこう書いてあった 「私が自殺したのなら、私は死ぬまで正気だったと言える。」 ―郷愁、それは穏やかな田園地帯にすばやく燃え広がる炎だった。