code of Morse
Ripples of words
-My memories is trying to break up with the world of losted God.

ありがとう絶望

夢、抱いたそばから灰になり

黄金の酒煽ればガラスの心砕け

酩酊うちに砕けし野望など

遠野物語 逃避行

少年と逃げし青き荒野

流れていくもの 流されていくもの

忘れていくもの 忘れていくものと

雲母のごとき輝ける記憶の排泄に

ただ立ちすくみ 立ちすくみ

影を踏んで見るものの 影は踏めば奈落へ落ちる

ありがとう絶望

痛みは遠く 死体化する夢の容易さに

地獄の海で微笑むのは己の顔

舌の上で転がす骨の破片

カチカチ鳴っている

震えている

冷めゆく舌

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センチメンタルに火をつけた 燃え上がれ 周囲の草や花も全て真っ黒に焦げるまで眺めていたい。

新品の幸福 美しいラッピングを潔く剥がして見える肉体と魂の間にある虚空 そこに埋められた孤独 忘れられない 叫びたいけど叫べない 大声で怒る前に泣き崩れそうでそれも許されなかった永遠に一人ではないと教えられたから、生きてることそれだけでもうとてつもない孤独。

 

狂っている狂っている静かに狂っている 

 

 

存在しない写真をいつまでも抱きしめているような 陽炎抱いて火傷した 笑顔で現実をやり過ごし いつまでも覚めない夢の中で生きていくだけだ。肉体は朽ちていく。死んでいく虫たちを口に放り込んで噛み砕いた。真夏の夜の蜉蝣は水晶の味がした。

 

「俺は太宰治じゃない」

食事を摂りにリビングに行った

父親自身の自殺願望への肯定を促され怒鳴り合いになる

父親のことは好きだが私はこの人のように憐れみも理解も要らない 私だって死にたいよ、だけど、生きてんだよと叫びたかった。だが理性とプライドがそれを許さなかった。美意識だけで生き延びた。

 

実の家族全員に自殺願望を告白される懺悔室或いは家庭において最弱者としての煩悶を、お前達の言う神とやらの存在を語るのなら我が心象絵画に住まう少女を見るがいい

劇薬混じったゲロを吐き セーラー服で昏睡している

かの少女を救えるのなら祈りもしよう

私の悲しみを救えない神など信じない

存在しなくて良い

ただただ一人きりで十八年間死ぬ準備をし続けて一人で嗚咽した日を忘れない

その日も変わらず、私はリビングに笑顔を用意した。

犠牲者だった頃の私が叫んでいる

もう優しくならなくて良い 怒らなくて良い 呆れて良い

そう解って居るのに優しさのふりをした弱さが私の後ろ髪引く

何故こんなに 肉親に死にたいと言われると

あいも変わらず辛くなるのだろうね

あと何度一人切りで心を殺し怒りで悲しみを誤魔化せば良いのか気が遠い

一番欲しい愛も幸せも決して手に入らないと言い切れば、絶望も自殺も敗北となる。

労働時間を増やし家族と離れる時間を増やせばと望んで要るけどそれも無理なら密やかにここを出ていくしかない

帰る場所なんてやはりなかったのだとここから飛び出した理由叩きのめされ不意に目の前が白く靄がかる

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叩けよ 扉 さらば開かれん

叩けよ 扉 燃え盛る男

叩けよ 扉 後悔が裏で待つ

叩けよ 扉 打ち壊された子供

開けよ 扉 閉じた夏の日

開けよ 扉 掴めぬ陽炎

開けよ 扉 海水に沈んだ女

開けよ 扉 殴打の果て

 

献花

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首括った女

夜毎這い回る夢の中

あれから何年経った

俺に心中を畏み畏み

申し立てるが俺は幾度なく

断る複製動画のように

所詮優しさに己の鼓動を

差し出す人間では無い

共存など出来るもんか花のよう

救えず萎れて行く彼女の幽霊に手を

合わせるなり我神から背負った原罪だという

泣きも笑いもしなかった

罪など無いのだ

お前にも俺にも罪など

お前の罪はお前自身に行った殺人

俺は自分を洗う見窄らしさを笑いながら

差し出された罪状 墓の前に一輪挿した。

 

十二掛八

情念煙を描き螺旋と落下す

黄昏垣間見えるは蚕の記憶

燃える合成樹脂有害の薫香

群青濡れ広がる夕闇に孤愁

孵化する四季青春との惜別

戦場の白き手帳彼歯で嚼む

茜射す混凝土影踏みの都会

啼く鴉急げと我等に告げる